マーケティング至上主義と日本文化について
製品・サービスがマーケティング中心のアプローチによって作られることが多い状況と
いうものは昔からあった事ではあるが、私はこのトレンドに関して危惧を抱いているーー
近い例では近年のアニメ映画であろう。
私が高校生で、マーケティングという言葉も知らない時から
「夏」×「女子校生」×「青春」という要素の映画が数多くあることに気づいていた。
もちろん、「夏」には「田舎」だったり、「青春」には「自転車」だったり、それぞれの要素を表象するガジェットが映画のそこかしこにちりばめられている。
そしてそれらの大半がヒットしているという事実を感じていた。(最近なら君の●はとか。。)
「マーケティング」というものは大雑把に言えば「顧客のニーズを反映して売上をあげる活動である。」
顧客が必要とするような商品を提供するのはある意味で非常にまっとうなことである。
しかし、果たしてそれを芸術に反映していいものなのだろうか。
先ほど例に挙げたように、映画で言えばアニメに限らず「売れ線の映画」が沢山。
製作費が莫大な映画は売り上げを考慮することから逃れられない。
昔の日本でいうプログラムピクチャーの枠組みも無くなった今、
このようなマーケティング至上主義の映画が蔓延り、
作りたいと思える作品を作れるのは一部の大御所監督か、糞みたいな芸能人監督ぐらいなもんである。
このような風潮は面白くないです。
しかし、同時に映画は「芸術」であると同時に「娯楽・商売」であるという考えも存在する。
その観点からすれば、マーケティング映画の台頭というものは当然の事とも言えなくはない。
では、現代芸術はどうだろうか。
最近だと、プロジェクションマッピングなどテクノロジー×アートの流れが強いように感じるけれども、ここにもマーケティングの香りが。
テクノロジーの使用に金がかかるという、映画と同じ構造でこちらも説明できてしまうのだが
こちらは果たしてそれでいいのか。
まがりなりにもアートを名乗っているモノが大半。
これが最新のアートです、とでも言いたげな偉そうな展示を何度も見てきたけれど
技術ありきで伝わるものがない展示がほとんど。
そこに気持ちがはいってないと、アートにならないと思います。
なんでこんなことになってるんでしょうか。
戦後日本に文化が無いからかな??なんて思ったり。
Careerforum.net/ja/login/
日本が誇るべき文化ってなんなんでしょうかね
アメリカだとhentaiがとっても有名ですけどね
大衆文化というか、同人文化というか
コッチノほうがよっぽど気持ちが入ってるような気がしますけどね
cool japanなんて寒い言葉がありましたが、
漫画・アニメなんてマーケティング×アートの最たるものだし
ただ日本で流行ったプロセスをそのままトレースするだけでは
日本の文化輸出はただのお寒いオナニーショーになる予感しかいたしません。
(大衆文化が駄目だというわけではなくて、マーケティングで売れた側面があったとしてもその作品固有の美しさを伝えることを怠っては真の文化輸出にならない、加えて、昨今の状況を見るにつけ、そのことを自覚的に行おうとしている人間が政権中枢にどれだけいるのかが疑問であるということである。)